白スニーカー特集、全色が共存する白い結晶

「靴選びでいちいち迷いたくないのだが、どういう靴が外れないのか?」

それは白、黒、グレーのどちらかの色の靴だろう。それは物理的にも証明されているように、白と黒はどの色の要素をも携えているから、そして、グレーはその両方の混ざり合いである。だが白は黒がなくては目立たないし、黒は白がなくては誰にも気づかれないように、どちらかがより良いとは限らない。

今日はその中でも特にポピュラーな白について語ろう。

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model : filling pieces Trainer low

白という色はまず何とも眩しい。それはいろんな意味での眩しさ。ある意味、それは太陽の光の痛いほどの眩しさであり、それともファッション・コーデの中、そして建築のコーデとも言える「町並み」の中で浮き立つような心地よい眩しさでもある。

まさに、白は「浮き立つ」ためにこの世にある色かもしれない。なぜ運動靴は基本的に白いのか?それは運動する時、皮膚の色とコントラストになって足の動きが良く見えて、動きに臨場感を出すためだ。白は視覚に臨場感を見せる色だ。

 

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 陰陽とは中国の、森羅万象や宇宙のすべての事物が白と黒の対立する二つの属性に分かれているという思想だ。二つの属性、白と黒は同じように重要だ。

その臨場感を出すことでまず白スニーカーは靴を目立たせて、同時に陰陽の白と黒の如く、服のセレクトをも際立たせるとういう相乗効果を生み出す。

 

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シューズモデル自体のデザインはなんのヒネリも見せていない面白くないスニーカーなのに、コーデ全体がこれほどマッチしている。改めて、それは陰陽のごとし。

白は他にどのような効果を持っているのか?

陰陽以外に白は靴の造り自体のデザインを強調する色でもある。

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Model : Stan smith primeknit 

このセットアップでも、その靴の色合いやディテールといった細かい部分だけに集中せず、モデル全体の構造、素材感の面白さをも楽しむことができる。

こういう合理的な視点から見ると、白は他の色とは違う面白さを持っている。そして、ハズレも少ない。